本と映画のれびゅう

泣いたり笑ったり。

「ウォール街の物理学者」を”ウォール街”や”物理学”とまったく関係ない人(僕もそう)に紹介してみる。

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ウォール街の物理学者 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)/ ジェイムズ・オーウェン・ウェザーオール (著) 高橋璃子 (訳)

 

とつぜん「ウォール街」とか言い出していますが、僕とウォール街や物理学の間には一生かかっても埋められない溝があります(笑)
しかしそんな経済、金融音痴の僕でもこの本はむちゃくちゃ面白かったです!
物理学者が書いた本ですが、そういうところで尻込みする必要はまったくないと思いますよ。翻訳も良いのだと思います。

ウォール街の物理学者 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

ウォール街の物理学者 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

  • 作者: ジェイムズ・オーウェン・ウェザーオール,高橋璃子
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2015/06/04
  • メディア: 文庫
  • この商品を含むブログを見る
 

 

 

感想。

冒頭に書いたように僕は証券取引だとか株価予測だとかとは遥か遠くにいる人間です。
でもこの本を読むのにそんなことは関係ありません。
(と言いつつ株って何?所有と経営の分離だよ、くらいの学校で習う程度の知識はあった方がいいと思います)。

頭が切れすぎてちょっと変わっている人ってたまにいますよね。
普段自分とは全く関係ない世界のことでも、一度面白いことを思いつくと試してみないと気がすまない、そんな天才が、
既成概念がっちがちだった金融の世界に一石を投じる、超要約するとこんな話です。しかもそれが今ではある意味スタンダードとなっていると。

もちろんいきなり成果を生んだ訳ではなく、幾人もの天才が物理学の投資への応用を試みていく、この段階的な流れを追うのが面白いんです。
もともと物理学や数学の分野の研究として発表するわけですから、自分の畑からもいい顔をされまなっかたりします。そして歴史の中に埋もれていってしまう。。。
そして一度は「投資で儲けることはできない」という研究結果を出しながらも、学者たちは持前の粘り強さで研究を重ねていく。
理系偏重などといわれ議論されるほど、理系の人間や知識が重宝される現代では考えられませんが、物理学や数学を投資理論に落とし込むなんて、という時代を経て現在があるんですね。

 

特に面白かった章。

自分の仮説を試すために、カジノに行き実際にブラックジャックやルーレットを試みる「ディーラーをやっつけろ!」の章。よくアメリカ映画にあるオタク(Geek)がその知識を使って活躍するような、そんな快感があります。

 

この本を読んで僕が出した結論。

「僕が下手に株なんかに手を出したらあぶないぜ!触らぬ神に祟りなし!!Let sleeping dogs lie!!!」という威勢が良いか悪いか分からないものでした(笑)

 

投資の知識0でもこの本が楽しめるのはどんな人?

というわけで「ウォール街の物理学者」についてでした。何度も書きますが僕には本当に面白い本でした。楽しめるかどうかはかなり個人差はあると思いますが。
僕はブログを始めてから、色んな人のブログを読むようになりました。その中で、専門分野について圧倒的な熱量を持って書いている記事は、読む側の自分にほとんど知識がない分野でもなぜか面白いということに気が付きました。結果的になんらかの知識を得ている場合も少なくないし。

という訳で、知識はないけど「投資系のブログってなんか面白いんだよなあ」という人がいたら、この本はきっと楽しめると思います。

 

以上、「ウォール街の物理学者」について書きました。

このブログでは時々ビジネス書を紹介していますが、基本的に「たいしてビジネスに興味がない。」、「少し興味があるけど、基本的なことがわかっていない。」というレベルの人が読んで、面白い、役に立つ、と思われるもののみを扱っています。

僕自身、モノを制作する、売るという仕事をしているのでビジネスマンと言えます。しかし困ったことにビジネスにまーったく興味がないしよくわかっていません。だからこそ面白そうなビジネス書を見つけては読むということを繰り返しています。ちょっと複雑なんです(笑)