本と映画のれびゅう

泣いたり笑ったり。

アルバイトの思い出。

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いまは安い時給で働くくらいなら、効率や費用対効果を考え、資格を取るとか技術の習得に努めるなど、時間を自己投資に使うべきだという考え方を多くの人が持っていると思います。僕もある意味その通りだと思っています。むしろ、早く言ってくれよと(笑)

でもバイトしてお金もらって学ぶことがあったら超ラッキーだし、僕はその幸福を享受できたなと思ってこれを書いています。


これは僕がクラブのボーイのアルバイトをした時の話。
ノストラダムスの大予言にて、世界が終わるといわれていた頃で二十歳も過ぎていたけど就職のことなんかまったく考えずに、アルバイトをしていた日々の話です。まさかその後自分がサラリーマンになって、毎日パソコンの前に座ってるなんて考えたこともなかった。なんか少し残念でもあります。


それではまさかのセルフインタビュー形式でレポートしてみます(笑)

「僕がボーイのアルバイトをしていた頃」 質問者:僕 回答者:もちろん僕

―どういうお店だったんですか?
クラブです。ハウスとかテクノとかそういうのじゃなくて、女の子がいてママがいて店内にピアノが薄っすら流れている方のクラブです(笑) 僕がバイトしてた店はひょっとすると今でいうキャバクラみたいなものかもしれないけど、どちらも行ったことがないから分からないです。

―じゃあキャバクラかもしれないと。
ジャズピアノが流れていて、価格設定も高めだしお客さんの年齢層も割と高めでだったから、クラブというジャンルの店かなと。どうして も店名の頭についていた冠?が思い出せないんです。クラブ○○とは言ってなかったような。あっ、ラウンジ○○だったかも。なんでもいいんですけどね(笑)

―わかりました。ボーイの仕事って何をするんですか?だいたい想像はつくんですけど。
テー ブルでの接客以外の、ほとんど全部ですね。テーブルでのお客さん対応は全て女の子がやりますから。掃除から始まり、キッチンでグラス洗ったり、お通しのよ うなものを作ったり、会計もするし。あと女の子がテーブルでやることの準備とか。例えば、ワインを開けたり、替えの灰皿やふきんの様な物をさっと女の子に 手渡したり。ボーイは遠くからじーっと見てるんです。背筋伸ばして(笑) それで女の子がチラリとでもこちらを見たら、すぐにテーブルにいきます。あと、お客さんを入口で迎えるのも、まずはボーイがやってました。次にママがバ バーンと登場し出迎えする、みたいな(笑)

―お酒を飲まないのによくやりましたね?酔っ払いはあまり得意じゃないと言ってましたが。
お客さんに対しては、正直むっとすることはありました。でも仕事の性質上しょうがないと割り切っていたから余裕でした。こいつこんなとこでお金使うんだー、 なんて思いながら、心の中で舌を出してね。でも黒子の気分で軽やかに薄暗い店内を移動してましたよ。なんか段々自分の身のこなしに酔っていって。ノンアル コールで(笑) 制服とかもある意味衣装みたいなもんだし。

―服装は?
白シャツに黒ベストと蝶ネクタイ、黒いスラックスに皮靴です。蝶ネクタイはその後つけたことが無いのでいい経験でした。あとだんだん面白くなってきて、途中から髪もオールバックにしてました。自主的に。

―そもそもどうしてボーイのアルバイトを始めたんですか?
街で偶然会った中学の同級生の女の子に誘われたんです。すごく頭のいい子で、そこそこいい大学を出ていたと思います。今は普通の会社で働きながら、平行して その店でバイトをしてると。僕の近況を話したら、その時給だったらウチでボーイした方がずっといいという話になって。やりたいことがあって貯金してたんで すよ。僕はその頃時給800円くらいでバイトをしてました。それに比べればボーイの時給はずっと良かった。女の子の時給みたいにびっくりするような額では ないですけど。その子に「経営者がこわい人ではないか?」「客でこわい人は来ないか?」の二つを確認しました。「大丈夫だよ。」ということで働きはじめま した。その子の店での信頼が厚かったので、面接らしいものもなく、いつから来て!みたいな話だけですぐに働き始めました。あとその子が可愛かったのもあ る。でもその子ほとんどシフトに入ってなくて、店では数回しか会ってない。そんなうまい話もないですよね…。

―残念でしたね(笑)ボーイをやってよかったことは?
直接的にはやっぱり時給が良かったことかなあ。あと、バブルの時代はすでに終わっていたんですが、時々ママが大入りみたいな感じで1万円くらいくれるんです よ。女の子ではなく僕らボーイにぽんっと。そんな時はボーイ仲間とその彼女(店の子)とレストランでご飯食べて帰ったりしました。急にお金を稼ぎだしたか らちょっと金銭感覚がおかしくなってました。「シーフードカレー。付いてるサラダはいらないから、別でこの”海の幸サラダ”をお願いします。」なんて。何 が”別で~”だよと思いますけど。深く反省しています。

―逆に困ったこととか、大変なことは?
店の子の恋愛話を聞かされることです ね。キッチンが女の子たちの喫煙所にもなっていたんですよ。時代なのか、みーんなタバコを喫っていました。僕はキッチンで仕事をしているんですけど、こっ ちの都合は完全に無視で、自分の恋愛について相談してくるんです。こちらが全く興味のない話を延々した挙句に「どう思う?」と。これには本当に疲れまし た・・・。揃いもそろって恋愛に悩んでて、というか自らややこしい恋愛にしちゃってて(笑)

―それに対して何か答えるんですか?
はい、一応嫌われない程度に。でも僕の場合、3つの回答を適当に振り分けていました(笑)

「色々な恋愛の形があるからねえ・・・。」

「たぶん時間が解決してくれるんだろうねえ・・・。」

「結局最後は自分がどう思っているかだと思う・・・。」

この3つです。だってキリがないんですよ。しかも本人の中ではとっくに答えを出しているケースがほとんどだから。ポイントは「・・・。」にありますよ。ちゃんと考えているように見えるように余韻を含んで。恋愛以外にも有効なので今でも役にたってます(笑)

―よかったですね。どれくらいの期間働いたんですか?
目標金額が貯まったから半年ちょっとで辞めました。すっかり馴染んでしまいやめづらくなって、“知人からハワイの事業に誘われた”という理由をでっち上げて やめました。送別会の店を出て5、6人でエレベーターに乗った時に、「そういえばハワイの何島なの?」と聞かれて焦りました(笑)ハワイ島とマウイ島しか 知らなかったから、「え!? (小声で)マワァイだよ。」みたいなことを言って???の雰囲気の中、急いでエレベータを出ました。しかもそのあとビルの前で胴上げされて心が痛みまし た。海外で仕事するってことを祝ってくれたんです。後味の悪さにしばらく苦しみましたよ。

―普通にやめればよかったですね(笑)でも話を聞いてると、短期間ではあるけどすごく楽しまれたように思いますが。
その通りです。知らない世界が経験できてすごく楽しかったんですよ。映画の中の世界にいるみたいな感覚がありました。それにやっぱり若くないと出来ないこと だと思うし。だって、この歳(アラフォー)になったら雇ってもらえないですよね。とにかく人生経験という意味では、やってみて本当に良かった思う。今でも そうですが、僕はせまい世界に閉じこもりがちな人間なので、絶対に知り合うことがないタイプの人たちと知り合うことができたし。たまに思い出します。楽し かったなあ。 

 

以上、「僕がボーイのアルバイトをしていた頃」でした!とつぜんこんなこと書きまくってすいません(笑)