本や映画の感想集

最近はThe Doorsを聴いている

ファミマガと友人Jとの思い出。

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ファミリーコンピュータマガジン、通称ファミマガには色々な思い出がある。まず始めに言っておくと僕は間違いなくファミ通派だった。ファミ通はファミマガ、ファミコン必勝本などと比較して、圧倒的にデザインが洗練されていたと思う。

 ではなぜファミマガについて書いているかというとファミマガにはウソ技があった、そこに尽きる。ということで「ウソ技」がどうのこうのという記事なので気軽に読んで下さい(笑)

アラフォーの僕はファミコン世代の真ん中より少し後くらいに位置する、ギリギリ間に合った集団の一人だ。僕は小学校中学年から中学2年くらいまで、洒落にならないくらいの時間をファミコンに捧げてきた。その代償として中学受験に失敗した。

でも公立に行ってよかったと思えることが一つだけある。それは友達が出来たことだ。僕は転校が多く小学校ではなかなか馴染むことができず、友達といえるような奴はほとんどいなかった。

 中学生になって出来た友達の中にJという奴がいた。正確にはその頃の友達で今でも連絡を取り合っているのはJだけだけど。Jとは別の高校に進学した。残念ながらそこから先に誇れるような学歴はない。僕らは当然のように大学も出ていない。

 年末にそんなJから6年ぶりにメールがきた。僕が結婚してから6年、その時に連絡をとったきりなので正確だ。ファミマガが復刻されたという知らせだった。その二行ほどのメールを僕は何分間も眺めた。

 

僕とJは同じ英語塾に通っていたが、勉強をした記憶はほとんどない。他の中学のやつをからかってその子の親から苦情がきたこともあった。授業中よくファミコンの話しをした。そして、ある時から僕らはファミマガのウソ技(ウソテク)のマネをして、独自にウソ技を考えるようになった。ウソ技とはファミマガの裏技コーナーの中に、毎号一つだけ嘘の裏技、つまりウソ技が入っているという企画だった。僕らは同じ塾に通っている奴らに、さも本当の裏技のように説明し、時には図に書いて説明したりもした。回り回ってそのウソ技が自分たちのところに伝わってきた時には、心の中で(やったぜ!)とガッツポーズをとった。もちろん、それはウソ技としてではなく、なかなか成功しない“伝説の裏ワザ”としてだ。当然、成功する可能性は0なのは僕らには分かっていた。そんな日は帰宅してからも電話でウソ技会議が開かれた。親に怒られるから、夜11時に電話する、なんて決め事をして、プルっと鳴った瞬間に電話をとったりした。でもそんなウソ技ブームは、僕らの興味がファミコンから音楽に移るのと同時にあっと言う間に去っていった。時はバンドブームに突入した頃のことだ。

 

 Jはずっと地元で暮らしている。僕は上京してサラリーマンになった。6年ぶりにファミマガ復刊のメールをしてきたJに、僕は自分の近況、子どもが生まれたことやさっぱり出世は見込めないことなんかを伝え、おまえはどうよ?と聞いてみた。
Jからの返信には、離婚したこと、転職したけど変わらず電気工事関係の仕事をしていること、今でもゲームをしていることなんかが、全て同列に書かれていた。

 僕らはもう10年くらい会っていない。もう照れ臭くて会うのはイヤなくらいだ。でも僕は公立中学校に行って良かったと思っている。公立中学校に行かなかったらJのような友人が出来なかった気がするからだ。子どもの進路について、中学校からは私立と決めている妻には言わないけど。そしてファミコンに使った時間も無駄ではなかったとも思っている。

 

※ファミマガの復刻は、2016年11月に一号限りでの復刻でした。


ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータMagazine (Town Mook)

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